九、 温故知新

論語 為政第二
子日、温故而知新、 可以下為師矣、
子日わく、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし。
温を漢和辞典で調べると、右上の日は元、囚人の囚であった。
囚人にもアタタカイ食事を皿に載せて食べさすのを、アタタカイが温かいとなった。
温故知新と四文字で知られているが、実際は真ん中に而がある。
この而を強調して意味を考えてみる。
故きを温ねなければ新しい事は知り得ない。
故とは過去の事象、歴史の意味と解説されている。
僕は歴史を学ぶとは、現代から過去を見るのではなく、
自分を歴史の中に置いて事象を見る事だと思っている。
次のような文もある
後漢の思想家、王充の「論衡、謝短」に
知古不知今、
謂之陸沈。
古きを知りて今を知らざる、これを陸沈という。
{歴史を知って現実を知らないものは、陸沈、陸上での溺死。}
知今不知古、
謂之盲瞽。
今を知りて古きを知らざる、これを盲瞽という。
{現実を知って、歴史を知らないものは、盲。}