三、   土用





春夏秋冬の季節の橋渡しに土用がある。
この夏の土用が日常に有る。
鰻にとっては厄日であるが、生活の中にも梅の土用干しがあり、
お百姓さんには稲の成長に欠かせない、田圃の土用干しがある。

田を鋤き、水を張り田植をする。 稲を効率よく収穫するために田植をする。
別の場所で苗を育て、田を鋤くことで他の草の存在をなくし、水を張る事で、その間は雑草は育たない。

また水が充分あるお陰で移植した苗も根付き易い。
水が張られた田圃も今頃になると、水はなくなり土にひび割れが生じてくる。
それを田圃の土用干しと言う。

今まで、稲は横に根を張って来たが、
これからは台風等に備えて下に根を伸ばすために干している。
今までは大切に、これからは丈夫に育てて行く。

時期を見て肥料もやる。 稲が花を開く前には肥料を止め、飢餓状態にする。
そうすると一斉に開花し、授粉する。 昔から、お百姓さんは学者だった。

お天気も生物も子育てにも、自然を畏敬し、生き方を学んだ。

自然から学ばねば、自然の中では生きていけぬ。